伊東 秀一

04/07 俄か(にわか)教師の新学期

今年はどんな学生たちが来るのかな?
毎年いまの時期が来ると、どこか楽しみにしている自分に気付く。
信州大学で私が受け持つ寄付講座の講義が来週から開講するのだ。
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テーマは「テレビのメディアリテラシー論」。
リテラシーとは「読み書き能力」を指す英語。
情報の裏側を「読み解き」、自ら「発信する=書く」能力の意味。
私自身、教壇に立ち始めて今年で10年目になる。

この講義を始めた当時、クラスの大学生の【7割はテレビを所有し】、
【2~3割は新聞を購読】していた。
ここ2年ほどで言えば【テレビを持たない学生が6割】、
仮にテレビがあってもほとんど見ない学生が大多数を占める。
ちなみに【新聞を購読する学生はほぼ1割】。これが実態。
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では彼ら彼女たちは何処からニュースを得て社会の動きを知るのか。
いわずもがな、スマホ、インターネットである。
テレビを見ない学生たちに向けてテレビ論あるいは
テレビの報道論を講じる難しさは、年々増していると言っていい。
さて、今年は何から話をしようか。
俄か(にわか)教師は、今年も頭を悩ませる春なのである。