伊東 秀一

07/06 祈りの文字

遥か西方の半島から打ち上げられるミサイルが
世を騒がすこの頃。
去年、拉致被害者の蓮池薫さんと公開対談をご一緒した縁で、
対談の企画・主催者だったTさんから日本酒を頂戴した。
「このラベルの筆字、横田早紀江さんが揮毫されたんですよ」
            

達筆の文字は『乙女乃いのり』。
娘・めぐみさんを拉致された母上は書道の達人でもあられる。
わが子の無事を祈る早紀江さんの思いを広く伝えたいと、
被害者とその家族を支援する三重県の酒蔵がつくったものだ。
            ✤
早紀江さんは81歳。夫の滋さん(84歳)は体調を悪くされ、
最近では一切メディアに姿を見せていない。
「横田さんご夫妻だけじゃないです。他の被害者家族だって
 歳をとるのだけは避けられません。せめてお元気なうちに
 お子さんに会って欲しいんですが・・・・・・」
Tさんの表情が曇った。
            ✤
ミサイルや核開発ばかりがニュースになるその一方で、
拉致被害者の安否は一向に見えないまま。
祈り続けているのは、決して母や父だけではないはずだ。
            

07/04 おーい、内田~。

あさって木曜の予告を。しかも番組ではなく新聞紙面のお話しです。

讀賣新聞長野版に月2回掲載される「マイチャン。な日々」という
エッセーがあります。(原則毎月第1、第3木曜日に掲載)
藤原里瑛、内田有紗の両アナウンサーが交替で執筆しているのですが、
今週6日付朝刊になんと私が登場します!
              ✤
今回の筆者は内田アナ。情報ワイド「ゆうがたGet!」の
水曜日に私が担当するニュース解説「秀一の信州3分勝負」を
紙面で紹介してくれます。
毎回のコーナーで私が何に悩み、何に比重を置いているか、
彼女なりに私から聞き出して原稿にしたものです。
              ✤
「秀一さんの意外な面を書きたいんですよね」と、
悪戯っぽく笑う内田嬢から、あれこれ取材を受けた私。
さて、その「意外な」部分は聞き出せたのか?
読者に「おっ」と思ってもらえるような発見はあったのか?
その結末はあさって6日付の讀賣新聞朝刊(長野版のみ)で
読んでみて下さい。
              ✤
おーい内田~、おれ結構恥ずかしいんだけど・・・・・・。

07/03 考える月曜日

他の曜日には何も考えてません・・・・・・
というわけではありません、念のため。

松本市の信州大学で私が受け持つ前期講義が
大詰めになってきました。
1~2年生の全学部生対象の選択科目
「テレビのメディアリテラシー」。

題材にするには事欠かないほど
大きなニュースが続いたこの1週間。
学生たちもいろんな視点や関心を持って
発言してくれます。
東京都議選の結果だったり県内ニュースだったり。

ただ、きょうは珍しく国際情勢と宗教の問題に
話しが及びました。
シリアで消息不明のまま2年が過ぎたジャーナリスト
安田純平さんの事です。
信濃毎日新聞の記者として長野と松本に勤務していたこと。
一度イラクで人質にされたのちに解放され、
テレビ信州のニュースに生出演してくれた時のことなど。

昨年の今頃は私も「不明から1年」の特集を取材・放送しました。
でも今年は新たな動きや情報がぷっつりと途絶えたまま。

学生たちにきょう伝えたこと。
世界の動きは私たちの身近な場所や人とも繋がっている。
だから他所事だと思わずに様々なニュースを見つめて欲しい、と。

日々の出来事に追われがちな中、若い人たちと過ごす週に一度の時間は、
私にとってニュースの足元を考える大事な一日でもあります。


【新緑から深緑へ。信州大学松本キャンパスの森】