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荒れ地が300本のサクラ並木に 地元有志が守り続け憩いの場に 25年の節目祝う 満開のサクラのもと「花見で一杯」が何よりのごちそう

荒れ地に植えたサクラが今では300本のサクラ並木に。松本市今井の住民たちが先日、守り続けてきたサクラと共に、25年の節目を祝いました。 祭りを知らせる花火の音。地区の住民たちが集まってきました。松本空港の西側にある松本市今井の北耕地地区。そこを流れる鎖川は地域の田畑を潤し、農業用水として活用されています。その川沿いにあるサクラ並木。 南北800メートルにわたっておよそ300本が並び、毎年春になると花が咲き地域の憩いの場となっています。 今ではきれいな桜並木ですが25年前は荒れた河川敷でした。きっかけは鎖川で起きた水害。復旧祝いで5本の苗木を植えたことでした。 市場方桜守の会初代会長 村山光利さん 「これが約25年前に植えた真っ先のサクラですね」 こう話すのは市場方桜守の会初代会長の村山光利さんです。植樹した場所はきれいになりましたがそのほかの場所は荒れ放題。不法投棄もたびたびありました。 市場方桜守の会初代会長 村山光利さん 「すごい量あったし、冷蔵庫から始まってタイヤなんかいっぱいあったね」 市場方桜守の会初代副会長 「アカシア林でこんな大木があった」 「ここを桜が咲く場所にしたい…」と地元有志で市場方桜守の会を発足させました。当初は数十人でしたが今は60人ほどになり草刈りや枝打ちごみ拾いなどの整備を年に3回行い桜を守ってきました。 そして今では300本の、サクラ並木に。 この日は桜守の会が発足して、25年を祝う祭りを実施。記念の植樹や地域の人が楽しみにしていたおもち投げなども行われました。 地域の人は 「楽しかったですね。毎年春になると桜が楽しみなのでやっぱり地域のみんなで守っていきたいなって」 「楽しかった」 Qお花見は好き? 「すき」 祭りの後はやっぱり桜の下でのお花見です。 市場方桜守の会3代目会長 三村幸一さん 「作業をみんなでした後花見で一杯というのがね何よりのごちそうでして」 市場方桜守の会3代目会長 三村幸一さん 「若い方もねお父さんが入っていて次に息子さんが入ってくれたりして上手に若返りもできていますのでこれからも続いていくと思います」 地元有志で守ってきたサクラ。 これからも地域の人たちに春の彩りを与えてくれます。

4月16日 21:10