安全をもう一度 どう防ぐ スポーツ事故

[放送日時] 11月26日(土)ごぜん9:30~

 
「せめてもうひと試合様子を見てもらっていたら……」
18歳の男性は、カメラの前で重い口を開いた。
彼の手足には痺(しび)れが残り、感覚がない時もあるという。
 
2年前、当時高校2年生だった男性は、所属する高校のハンドボール部の練習試合で相手選手と衝突し、脳震盪(しんとう)と診断された。
その後、身体にあらわれた痺れの症状は今も消えていないという。
 
数分間の休憩のみで試合に再出場させた顧問の対応を「適切だった」とする県教委に対し、母親は民事訴訟を起こす動きを見せている。
 
最近、全国各地で部活動やスポーツ指導中の事故で、重い怪我や後遺症を負うケースが相次いでいる。
かつて稽古中に死者や重傷者が相次ぎ、社会問題になった“柔道事故”。
「頭部に強いダメージを受けた場合」の「迅速な処置と対応」を示した文部科学省の指導から3年。
安全最優先のルールが、いま疎かにされてはいないだろうか。
 
中学校での武道必修化が定着しつつある中、スポーツでの「安全」は、充分に配慮されているのか。
 
教育と技術指導のはざまで揺れ動く部活動、スポーツ指導。
最近の事故例を辿りながら「安全再生」への動きを伝える。