いま 語り継ぐ 女性たちの戦後70年

[放送日時] 12月26日(土)ごぜん9:25~

 
戦争を生き抜いた3人の女性が、当時を語る―――。
 
戦時中、日本赤十字社の看護婦だった高野夏美さん(95・松本市)と大沢よし江さん(92・飯山市)の元に召集令状「赤紙」が届いた。
負傷兵の救護をするため病院船へ乗り込み、南方戦線へと向かう。
次々と死んでいく若き兵士や看護婦仲間、敵の攻撃を受け、大海原を1週間漂流した経験…。
「御国のためにと志高く向かった先で目にした光景とは…。

※看護婦:当時の呼称

 
上水内・信濃町にある称名寺には、石の鐘が吊り下げられている。
昭和16年(1941)国は、戦闘機や弾丸などを作るため、家庭にある金属類を供出するよう命じた。
称名寺の鐘も対象となった。
住職の佐々木五七子さん(86)は、集落に響いていた鐘の音を今でも忘れない。
「戦争は人々の財産、そして命を奪い去っていった」山間に静かに佇む石の鐘が、平和を問い続ける。
 
長野市に暮らす丸田周子さん(79)は、戦禍を逃れるため、小学生の時に東京から信州へ疎開した。
1人離れて暮らす寂しさを紛らしてくれたのは、母親から買ってもらったひな人形だった。
終戦5ヵ月前の昭和20年3月(1945)、東京の自宅は、空襲によって焼かれ、多くの幼馴染も命を落とした。
やがて両親との生活を再開…しかし、戦後の食糧難で、母を栄養失調で亡くす。
丸田さんは自らの体験を一冊の絵本にし、子供たちに読み聞かせる活動を行っている。