伊東 秀一

03/29 陽だまり

道端で引っ越し荷物を積み込むトラックを何台も見かけるこの頃。
局舎に隣接する長野市・若里公園では、卒業証書と思しき紙筒を
大事に抱えながら写真撮影する大学生の姿を見かけました。
春めく日差しの中、大勢の人が動く時季になったのだなあと実感します。
               ✤
ここからは暫し私事でご容赦下さい。
先日、息子の高校の卒業式に出席してきました。
県外のミッションスクールに進み3年間の寮生活を了える日、
校長先生がこんな言葉を贈って下さいました。

「3年間お預かりした生徒たちを、社会へお返しします」

この言葉を聞いた時、ああ、子供たちは“守られて”来たのだな、と思いました。
親元を離れた世界でそれなりに揉まれたこともあったはず。
それでもこの日を迎えられたのは、陰に日向に見守ってくれた
多くの目があったからなのだと、あらためて感じます。


【3月、卒業礼拝終了後のチャペルにて】

新しい年度の始まりまであと3日。
穏やかな日差しの中から風吹く社会へと踏み出す若者も少なくないはず。
あの日、先生の一人がわが子たちへ贈ってくれた言葉を、親である私自身への戒めとして、
4月を待とうと思います。

  「荒れ野に咲く花のように」

こんなふうに生きてみたいです。