伊東 秀一

08/26 Hさんの募金箱

「今年は行けそうにありません。申し訳ないです」
私宛ての電話が入ったのは2週間ばかり前のことだったろうか。
「母も足の具合が悪くて、今年は付添いも厳しそうなので」
              ✤
声の主のHさんは私とほぼ同年代の女性で、ご近所さんというご縁。
全身が不自由で、長年車椅子の生活を送られている。
彼女の身の回りの世話をお母さんが続けておられるのだが、
その母上も今年90歳。足の具合が悪く外出もままならないという。
毎年、母子揃って24時間テレビの若里会場(長野市)に足を運ばれ、
1年間貯めた募金箱をチャリティバンクに託して下さる。
通っている作業所の仲間たちにと、チャリTシャツも購入される。

 

そこで今年は、私が募金箱(写真)をお預かりしてきた。
彼女と母上から預かった募金(写真)は、きょう午前中に
チャリティバンクにしっかりと届けさせて頂いた。
「毎年必ず自分で届けると言ってきかなかったんですが、
 今年ばかりは無理でした。お願いします」と母上。
Hさんから手渡された募金箱の重みは、ひときわずっしりと感じられた。
              ✤
41回目を数える「24時間テレビ」も間もなくフィナーレ。
報道フロアでニュースの“お留守番”をしながら考える。
Hさんのような人たちに支えられた番組なのだということを
決して忘れないようにしよう、と。
    (26日午後8時半・フィナーレ15分前に)