伊東 秀一

03/29 陽だまり

道端で引っ越し荷物を積み込むトラックを何台も見かけるこの頃。
局舎に隣接する長野市・若里公園では、卒業証書と思しき紙筒を
大事に抱えながら写真撮影する大学生の姿を見かけました。
春めく日差しの中、大勢の人が動く時季になったのだなあと実感します。
               ✤
ここからは暫し私事でご容赦下さい。
先日、息子の高校の卒業式に出席してきました。
県外のミッションスクールに進み3年間の寮生活を了える日、
校長先生がこんな言葉を贈って下さいました。

「3年間お預かりした生徒たちを、社会へお返しします」

この言葉を聞いた時、ああ、子供たちは“守られて”来たのだな、と思いました。
親元を離れた世界でそれなりに揉まれたこともあったはず。
それでもこの日を迎えられたのは、陰に日向に見守ってくれた
多くの目があったからなのだと、あらためて感じます。


【3月、卒業礼拝終了後のチャペルにて】

新しい年度の始まりまであと3日。
穏やかな日差しの中から風吹く社会へと踏み出す若者も少なくないはず。
あの日、先生の一人がわが子たちへ贈ってくれた言葉を、親である私自身への戒めとして、
4月を待とうと思います。

  「荒れ野に咲く花のように」

こんなふうに生きてみたいです。

03/13 灯り①

地震が村を襲ったのは、午前4時前だった。
真っ暗闇の中で、住民の方たちは何を頼りに朝を待ったのだろう。


【栄村・森宮野原駅前/12日午後7時前】

子供たちがキャンドルを並べ始めて間もなく、
高さ8mの雪の壁面に「3.12 栄村」の光の文字が
ゆらゆらと浮かび上がった。
会場のあちらこちらから静かな歓声と溜息があがった。
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県北部地震から8年になる栄村で行われた「復興灯明祭」を訪ねた。
小雨の降りしきる中、集まった人たちは傘や雨合羽姿で、
夕闇に浮かび上がる蝋燭の灯りを暫し見つめていた。
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この8年で、村の人口は約2割減少し、
一方で65歳以上の人口比:高齢化率は5割を超えた。
地震以降、その進み具合は他の自治体よりも速いという。
「村を元通りにすることが難しいのは分かっている。
 でもね、一軒一軒の灯りは守りたいんだよね」
キャンドルに灯を点していた男性スタッフの言葉が胸に残った。

03/12 歳月

「いつもの年より70~80センチは少ないかあ。ずいぶん助かってるよ」
大人の胸の高さほどある雪の壁を見ながら、88歳の男性が教えてくれた。


【積雪は約1m。栄村青倉の集落/8日午前】

東日本大震災の翌未明に長野・新潟県境を襲った地震は
最大震度6強。最も多くの被害を出したのが栄村だった。
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取材がてら久し振りに訪ねた老夫婦は、今年も元気でおられた。
夫94歳、妻95歳。奥さんは4月になれば96になるという。
雪が深くなる1月から4月までは、車で10分ほどの距離に住む
娘夫婦の家に身を寄せる。。数年前から介護サービスにも通っている。
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「心配事は、何もないなあ。娘がよくしてくれるし」
8年前の地震で被災した青倉集落の家は築およそ100年。
家財道具は散乱したが、その後も修理して住み続けている。
            

【青倉を取材中のスタッフ。例年より雪はかなり少ない】

「お兄さん(伊東のこと)、前もお会いしたっけ?」
「はい、一昨年もその前の年もお邪魔しました」
「あらまあ、最近みんな忘れちゃうのさ、アハハ」
屈託のない笑いと会話は、以前と少しも変わらない。
            ✤
「青倉のほうも見てきました。今年は雪、だいぶ少ないですね」
「そうかい、早く帰りてえなあ」
おじいちゃんが、ふと遠くを見るような目をする。
住み慣れた家に2人が戻るまであと少し。
地震から8度目の春が、すぐそこまで来ている。

03/07 弥生の風景

昨日は夜のニュース当番だった私。
午後9時前の放送で「あすは雨か雪」という予報文を目に、
ああ、また冬に逆戻りかあ、と思ったのですが。

上の写真は、ほぼひと月前の長野市・若里公園。
1月末に積もった雪がこんなに溶け残っていたんです。
その同じ公園で(下の写真)・・・・・・

きょう午前中に見つけた、枝先の小さな膨らみ。
コブシの蕾です。
コブシは、葉が芽吹くよりも先に花をつける植物。
千昌夫さんの歌の歌詞にもあるように(うーん、昭和だ)
北国や雪国に春の訪れを告げる花と言われます。
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綿毛に包まれた蕾に春を感じた弥生の一日。
そういえば、ちょっとそこまで程度の外出なら
コート無しでも大丈夫かも。

03/06 えっ!そうなの?

私の出演時間が刻一刻と近づいています。
いま、午後4時すぎ。あと40分ほどでスタジオ入り、
『秀一のトクする3コマNEWS』が始まります。
           ✤
きょうは「花粉症」の予防策をあれこれお伝えする予定なのですが、
ちょっと意外だった情報を少しだけ「先出し」で・・・・・・。

【問題】外出する際、花粉が付きにくい服装はどっち?
    1)化学繊維の上着 2)綿製の上着

【正解】2)綿製の上着でした。
 表面がツルリとした化繊の方が花粉は付きにくく落ちやすい、
 と思っていたのですが。「えっ!そうなの?」でした。
 このあと、各種データもお見せしながら、花粉撃退の
 あれこれをご紹介する予定です。是非ご覧のほどを。
           ✤
 あ!いかん、ひげを剃ってメイクをしないと!
 ではそろそろ行ってまいります。
 (※コーナーは午後4時58分頃~『ゆうがたGet!』の中で)