放送番組審議会
 
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第379回 テレビ信州放送番組審議会(概要)
■日 時■ 令和元年10月24日(木)
■場 所■ テレビ信州 本社(長野)
■出席委員■ 石川 利江 委員長、上田 秀洋 副委員長、河村 洋 委員、関 由美江 委員、佐藤 淳 委員、長谷川 敬子 委員、松田 正巳 委員、柳澤 勝久 委員
■議 題■ (1)合評番組
チャンネル4「鉛筆部隊 ”あした”を描いた子供たち」
令和元年8月31日(土)9:30~10:25放送

【番組内容】
戦争末期、松本市へ疎開した「鉛筆部隊」と呼ばれた子どもたちが、特攻隊員から託された平和な世への願いについて、部隊の一員だった女性が戦争を知らない世代へ伝えようと活動する姿を描いた。

【主な意見】

・第二次世界大戦末期に東京から松本の浅間温泉に集団疎開した国民学校の児童と特攻隊員との交流について、その様なことがあったことを初めて知りました。「子供は武器では戦えないから、鉛筆で戦う」ということで名づけられた「鉛筆部隊」。児童と特攻隊員の手紙のやり取りから、たった1ケ月の交流でしたが、色々な意味で安らぎを含めた交流があったのだと思います。特攻隊員は子供達には何も言わず出撃し、亡くなりました。でも心の中では死への恐怖や葛藤はあったのではないかと番組の中から感じられました。亡くなった後に届いた手紙には、「この手紙を見ているころは、兵隊さんはこの世の人ではありません。つぎの世を背負うみなさんがいるので喜んで死んでいきます。にっこり笑って散っていきます。次の世をお願いします」これは悲痛な心をおさえている遺書なのかと思いました。

・鉛筆部隊の児童のひとりであった田中幸子さんは、特攻隊員の最後の手紙で託された平和を守る活動をし、特攻隊員の遺族を訪ね歩いています。鉛筆部隊もそして特攻隊員の遺族も共に高齢で、どんどん関係者が亡くなっていくことによって風化が進む心配があり、それを食い止めるための活動もされています。でも田中さんの言葉から戦争を経験していない人が伝えていくのは難しいことなのだと感じました。

・資料が少ないとのことで、再現ドラマが挿入されていましたが、浅間温泉の千代の湯での児童と特攻隊員の交流、歌や散歩の様子は、当時の様子が十分伝わってきて臨場感があり効果的だったと思います。

・穂高北小学校は平和学習をしていましたが、戦後70年以上たち、学校で平和学習が授業・行事として位置づけられていないことに、戦争を語り継ぐことも風化してきていることを感じました。

・最後に田中さんが残したメッセージ「今度は私から次の世をお願いします。何も起こらないことが平和です。戦争では何度も人が死んでいます。戦争は二度としてはなりません。今の平和も犠牲の上にあります。二度と死ぬ人がでる戦争はいけません」は、亡くなった特攻隊員の今野軍曹の手紙を元に次代の若者へ自分の遺言として残したかったのかと思います。

・今回の番組はこれまでの世界平和への大きな問いであり、これからの平和を考えさせられる良い番組だと思います。

・毎年8月に制作されてきた戦争に関しての番組で、その時に語った方も亡くなられたら語られなくなったしまうので、新しい視点を加えて再編集した番組を制作してほしいと思います。今後も戦争に関する番組を作り続けてください。


(2)「放送番組の種別の公表」について
番組を所定の種別に区分して、種別ごとに放送時間量を集計した結果を報告。
(2019年4月~9月種別・10月基本番組種別)