放送番組審議会
 
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第384回 テレビ信州放送番組審議会(概要)
■開催日■ 令和2年3月
■開催形式■ 3月26日(木)テレビ信州で開催予定であったが、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、合評形式での開催を控え、意見・感想は書面での対応とし、委員からの質問にはメール等で返答した。
■出席委員■ 石川 利江 委員長、上田 秀洋 副委員長、加藤 修 委員、佐藤 淳 委員、河村 洋 委員、関 由美江 委員、長谷川 敬子 委員、松田 正巳 委員、柳澤 勝久 委員
■議 題■ 【番組】
TSBネイチャードキュメント 里山大回廊をゆく 第19集「林業は"生き方"~女性リーダーの哲学~」
令和2年2月29日(土)9:30~10:25放送

【番組内容】
県土の8割が森林という信州。
しかし、林業は衰退が続き、身近な里山は全国最悪規模の松枯れ被害を受けている。
こうした問題を、人が山に関わることで解決したいと奮闘するのが、松本市の林業会社の女性社長。都会出身だが山の魅力に出会い、林業の世界に挑み、7年前に創業者から事業を引き継ぎ社長となった。
住民と協力して里山を整備。その場所は木材を運ぶ馬の牧場となり、人が集う拠点となった。
さらに、山の恵みを実感できる米作りにも挑戦する。暮らしとかけ離れた存在になった林業を身近なものにしたい、その哲学に迫る。

【主な意見】

・番組を見て、仕事というものが単なる経済活動ではない、大きな社会循環の中で捉えていること、原社長が哲学と信念を持って、会社を率いている姿勢に魅了された。

・里山の風景をドローンで撮影したオープニングの映像は、山の広さや美しさが表現されていた。

・「山が人の暮らしから遠くなった」という言葉に今の林業の置かれた難しさを感じた。

・馬の話題から入り、児童たちの様子や引率の先生の言葉から「牧場という小さな場が山と地域を繋ぐ」という原さんのコンセプトが現れていた。

・番組は、林業の時代的流れや地域・里山の位置としての空間軸を踏まえ、さらにエコロジー的視点を含み、多角的に構成され林業再生や自然と人間の接点として里山再生の可能性も示唆していたと思う。

・原さんの哲学的な考えは言葉の端々に感じることができたが、松枯れの原因の一つとして「人が山との関わりを失くしたこと」、「踏み固めない道の良さ」、「自然保護と里山保護の違い」等、もう少し詳しい説明が欲しくなった。

・林業が補助金に頼らざるを得ない経営上の課題、企業として今後どうするか、女性が働くことができるのか、ということを明確に答える構成はテンポ良く、短い時間の中で、取材した内容をわかりやすく表現していた。

・テーマを画面の右上に表示することにより、多くの内容を伝えていてもコンセプトが明確になり理解が深まったと思います。

・「信州・松本平の豊かな風景をつくる」という会社理念は、まさに里山再生と重なるものであり、林業従事者減少の中で社員を増やし、それぞれの個性を発展させるべく配置する手腕、今後の活躍に期待したいと思う。