放送番組審議会
 
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第386回 テレビ信州放送番組審議会(概要)
■開催日■ 令和2年5月
■開催形式■ 5月27日(水)テレビ信州で開催予定であったが、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のため、合評形式での開催を控え、意見・感想は書面での対応としました。
■出席委員■ 石川 利江 委員長、上田 秀洋 副委員長、加藤 修 委員、河村 洋 委員、佐藤 淳 委員、関 由美江 委員、長谷川 敬子 委員、松田 正巳 委員、柳澤 勝久 委員
■議 題■ 【番組】
チャンネル4「決壊 台風19号 信州の記録」
令和2年4月18日(土)14:30~15:25放送

【番組内容】
昨年の10月の台風19号により千曲川の堤防が決壊。
なぜ決壊したのか過程を時系的に追いながら原因を明らかにし、教訓を探ってゆきます。
今回の台風でリンゴ農家も甚大な被害をうけました。今後の生活、心の傷、農業を続ける意味、一歩を踏み出す勇気などリンゴ農家の一家の姿を取材しながら地域の今後を考える。

【主な意見】

・今年の関心は新型コロナ感染一色になってしまった。このタイミングでの被害の検証とその後の地元住民を追った番組に大きな意義を感じました。半年の時間の中で少し薄れてきた被害の実態を専門家による分析と地元の人による映像も交えて、多 角的に浮かび上がらせていたと思います。

・番組タイトルの「信州の記録」と番組の内容があっていなかったと思う。どちらかというとリンゴ農家に焦点を当てた内容だったと思う。

・千曲川河川事務所内の刻々と被害が上がってくる現場などは、当時の緊張感が伝わってきた。また、視聴者からの映像が臨場感や切迫感を伝えていたと思う。

・千曲川の上流での記録的な大雨によって千曲川が増水し、急流の地域を過ぎて穏やかな流れになる長野市、そして「立ヶ花」の狭窄部の手前の地域で決壊したという分析を、いろいろな図などで説明がありわかりやすかった。

・大学教授の「今回の決壊は想定外ではなく、洪水は予想ができる」という言葉は衝撃的だった。ハザードマップで想定されていたということですが、そのためにどんな対策がされていたのか、行政や住民はどうすべきだったのか、番組では今後につながる提言が必要だと思う。

・看板につかまって動けなかった住民の映像は、水流のすさまじい記録だけではなく、いったん避難した人が物を取りに家に帰る。「当初は戻れると思っていたが、濡れるのがいやで躊躇していたら戻れなくなった」という証言は、避難者の行動を捉えていただけでなく、今後の避難行動を考える上で教訓になったと思う。

・地域のリンゴ農家で「津野復光隊」を組織し、自分の家だけでなく地域を守ろうという様子も紹介されていた。その中で農業と家の再生だけでも大変なのに、「地域のこともやっていかなくては農業も駄目になる」という言葉が印象に残った。こういう人達がいる限り地域は守られていくと思う。

・リンゴ農家の「この果樹園を続けようと思うのは、守るものがあるからで、それはこの土地で採れたリンゴをおいしいと言ってくれる人との繋がりです」と言っていました。これからもこの地域の今後を伝える番組を制作してください。