新型コロナの5類移行後、初めてのゴールデンウイーク。円安や物価高など家計に厳しい状況が続き、「安く、近く、短い期間で」という「安・近・短」が今年のトレンドとなる中、観光客は独自の工夫で旅行を楽しんでいます。 安曇野の、のどかな風景。そして、白いワサビの花が迎えてくれます。 ここは安曇野市の大王わさび農場。きょうも多くの観光客でにぎわっていました。 愛知県から 「ネットとかSNSで調べていい所を探して、プラン立てて来た」 静岡県から 「散策しながらワサビもおいしそうだから」 大王わさび農場は北アルプスの伏流水で育つおよそ30万株のワサビ田が広がっています。敷地面積は、およそ15ヘクタール。東京ドーム3個分に相当します。 今年は円安の恩恵を受けて外国人観光客の姿が例年よりも増えているといいます。ただ、国内の観光客は物価高の影響を受けながらのゴールデンウイークになっています。 静岡県から 「全部上がっている。ガソリン代があがっているから物価も上がっちゃうよね。旅行でも外食は控えてきますね」 愛知県から 「日常生活でちょっと食べたいものを抑えて、遠出したときはパッと使う」 大王わさび農場によりますと、ゴールデンウイーク前半は観光客の姿が予想よりも少なめだったということですが、後半は晴れの日が続く予想で多くの観光客が訪れることを期待しています。 ■昼神温泉■ こちらは、下伊那郡阿智村の昼神温泉で開かれた朝市です。名古屋から車でおよそ1時間半というアクセスに。 愛知から 「思いついて早朝起きて、（車で）走ってきました。よく泊まったりしたんですけども」 日帰りで訪れる人もいる一方。 愛知から 「宿泊の方は近場で済まそうと思ってここを選ばせてもらってなんとか」「予算は、ちなみに宿代を含めて3万円程度で、はい」 出店者の狙いは、固くなった財布の紐を緩ませるよりも…。 出店者は 「例えば、家族だと10人来てもお財布1つ。そんな雰囲気/こういう商売をやっていると、一番いいのは団体客が1人ずつが別々、そういう方の方がありがたいですけどね。でもにぎやかくしていただくだけでも雰囲気がいいからね、助かります」 その雰囲気の良さに惹かれて？？ 静岡から 「白蛇が2匹おったの/じっとみていたら、1匹がずっとこっちを見て私の前に来たもんで、宝くじ当たりますようにと拝んできた」 まさに、早起きは三文の徳。昼神温泉の朝市は365日、観光客を迎えています。 ■飯綱高原 濃い霧に包まれた長野市飯綱高原の「nagano forest village」です。 安曇野市から来たキャンプは初心者というこちらの夫婦。テントを組み立てるのも一苦労。1時間かけて完成しました。 安曇野市から 「キャンプ感が出てきたね。次回の教訓。（今回は）近場でだよね。あまり時間がなかったのでね、近場でアウトドアを楽しもうということで」 一方、家族連れでにぎわっていたのは屋内のアクティビティーです。 東京から 「海外とかは大変そうかなと思うんですけど車できたので今のところガソリン代くらいかな。東京からも4時間くらいで来られたので自然が多くて良かったです」 このゴールデンウイーク期間中、およそ450組の予約が入っていて、県内からの客が6割で、県外からは新潟や関東圏など多いということです。 nagano forest village倉澤亮太施設責任者 「やはりここ市街地から30分ほどで上がれるので比較的来やすいエリアではあるのかなとレストラン利用やマルシェの直売所使ってきてくださる方多いと感じます」 安く、近く、短い期間で信州を楽しむ人たち。ゴールデンウイークはあす２日から後半です。