伊東 秀一

07/23 プールとコロナ

また水の話か?ということなかれ。
きょうは澄んだ水の話です。
長野市の屋外プールがきょうから営業を始めました。


【長野市営城山市民プール/21日撮影】

例年であれば7月第1日曜からスタートするのですが、
今年は利用客同士の接触機会を減らす狙いから
2週間半遅れでの営業開始。これもコロナ対策の一環です。
毎夏9月初めまで泳げることを考えると、今年はその半分ほど。
短く寂しい夏になりそうです。


【プール清掃中の監視スタッフさん】

先日取材で訪ねた屋外・屋内プールでは、
それぞれの感染予防策を取っています。

★感染リスクが最も高いのは更衣室・ロッカールーム。
★水質管理が徹底された水中では感染リスクは低い。
★遊泳中の感染防止ポイントは「距離の取り方」等々

詳しくは今夜18:15~の「news every.」で。
私の泳ぐ姿も初披露いたします。
(それはあまり見たくないですか?ですよね。)

07/22 バケツが落ちた?

下の写真。これ、池ではありません。
ふだんは一面の芝生に覆われた公園なのですが、
昨夜の雨が一晩でこんな風景に変えました。


【長野市・若里公園で/きょう正午すぎ】

よく「バケツをひっくり返したような」と形容されますが、
昨夜の猛雨は1時間雨量が52.5mmという凄まじい降り方。
「バケツが落っこちてきた」というのが正直私の印象でした。
           ✤
梅雨の終わり(末期)と台風シーズンの始めが重なるのが
ちょうど今頃の時季。長野市のデータでは、月ごとの雨量が
平均で最大なのが7月なのだそうです。
           ✤
それにしても、最近の私のブログを読み返してみると、
水の写真がなんと多いことか。
梅雨明けがホントに待ち遠しいです。

07/16 ‟東京除外”の以前に

いま午後6時すぎ。
テレビ画面には、会見する加藤厚生労働大臣の顔が。
「東京在住者を除外してGo Toキャンペーンを」
という趣旨の説明がなされている真っ最中です。
観光県・信州にとって、その可否と影響は大きいはず。
          ✤
感染症の拡大は防がねばならないが、
観光による人の流れで経済も回さねばならない。
その趣旨は分かります。
ただ、素朴な疑問がひとつ浮かんできます。
          ✤
このキャンペーンが提案された当初のニュース映像で
安倍総理が国会で発言する場面がありました。
こんな文言だったと記憶します。

「観光キャンペーンについてはコロナがシュウソクした後に」 

シュウソクの部分は「終息」なのか「収束」なのか、
ニュースを見ながらしばし私も悩みました。
意味の整合性を考えれば前者の実現は難しいですから、
おそらく後者の二文字だろうと推測できます。
          ✤
どちらにせよ、あの発言を冷静に思い返せば
どう考えても今の状況は「シュウソク」とは言い難いはず。
‟東京は除いて”という以前の問題ではないかと思うのです。
          ✤
両輪を同時に転がすことは可能なのか。
アクセルとブレーキは同時に踏みこめるのか。
答えが出ないことは分かりつつも、
その難しさと危うさについて、いま考えています。

 

07/09 水の七月

大雨特別警報が、土砂災害警戒情報が、
そして避難に関わる情報が相次いだ信州。

昨日は雨あがりの犀川水系を
上流から下流へ移動しながらの取材でした。
去年の台風水害でも身に染みた
‟雨がやんだ後”の怖さを目の当たりに。


【長野市信州新町・水篠橋付近の犀川】8日午後2時すぎ


【東京電力小田切ダム/長野市塩生】午後2時半


【犀川・千曲川の合流点付近。河川敷にも水が】午後3時すぎ


【冠水した千曲川河川敷の畑/長野市津野】午後5時


【生中継スタンバイ中/千曲川左岸の堤防で】午後6時前

下の2枚は、去年の台風で堤防が破れた「決壊地点」のすぐ下流で撮影。
千曲川本流から溢れた水が河川敷に流入する現場に遭遇しました。
「いやだね、去年を思い出しちゃうよ」
不安げに川を見ていた地元の男性の言葉です。

 
           

07/07 七月の記憶

手帳の頁を繰っていたら「永さん命日」のメモ書き。
ああ、今日だったか、と。
放送作家の永六輔さんが他界されたのは4年前、
2016年の七夕だった。享年83。
訃報を知った数日後、善光寺門前にある永さんの定宿を
取材した際のメモ書きだった。
            

【公園の水たまりに映る雨空/午後4時すぎ】

南木曽町を襲ったゲリラ豪雨で土石流が発生し、
当時中学生の男の子が亡くなったのが2014年の7月9日。
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岡谷市で数日間降り続いた長雨が土石流を誘発し、
諏訪湖畔の住宅街を襲ったのが2006年の7月19日だった。
数日間現地に泊まりこみ、不明者捜索の様子を
現地から伝え続けた記憶がよみがえる。
            ✤
ノートをめくりつつ、7月は悲しい出来事が目に付くのは
取材者という仕事の因果さの所以だろうか。
九州地方の豪雨被害と県内の雨雲レーダー画面を睨みつつ、
目まぐるしく入れ替わる自治体の避難情報に耳をそばだてる。
            ✤
あすの「ゆうがたGet!」(午後3時50分~)では、
雨の降り方と雨量の関係を解説する予定です。
命と安全を守るための豆知識も併せて。