伊東 秀一

05/27 マスクで熱中症

えっ?といぶかる方もおられると思いますが、
あるんだそうです。「マスク熱中症」なるものが。

国が配布した布製マスク、通称アベノマスク=写真が
ようやく(!)手元に届いた私も、
この機会にあらためて知っておこうと思います。
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要は、マスクで口を覆っていることで
吐いた息(=体温とほぼ同じ35~36℃の空気)を
再び吸い込むことで体内に熱がこもって起きる。
これが「マスク熱中症」なのだそうです。
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脱水症状になれば喉が渇くのが自然な身体反応なのですが、
マスクは温度だけでなく呼気の湿気も口内に閉じ込めます。
つまり喉は常に潤っているため、喉が渇かないのだそうです。
でも脱水症状は起きている。これが怖いですね。
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きょうの「ゆうがたGet!」のゲスト、
長野赤十字病院救命救急センター長の
岩下具美(ともみ)医師に教えていただいた
3つの予防ポイントです。

1:意図的に水分補給
  (=喉が渇かなくても時間を決めて飲む習慣を)
2:徐々に汗をかく練習を
  (=外出自粛で体が外気の暑さに慣れていないため
      軽い運動から段階的に体を動かす習慣を)
3:首元を冷やす
  (=首回りを中心に肌の露出を多くすることで
       体内の熱を放出し体温を下げられる)

※近距離に人がいない広い空間であれば無理にマスクを
 着用しなくてもよいとのこと。暑い時にはマスクを外して
 自然の外気を吸うことも必要です。
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多くの方が初めて経験するであろう「マスク着用の夏」。
ウィルスだけでなく、暑さからも身を守る小まめな工夫を。
  

05/22 緑と風と水鏡



森の取材で飯縄山の北麓に位置する信濃町を訪ねる。
長野市内と比べると、新緑の淡さが目をひく。
          
「1週間半から2週間近くは遅いと思いますよ」
森を管理する男性が空を見上げつつ教えてくれた。
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この辺りは森の緑に加え、緩やかな斜面に広がる
水田風景が私個人的には大好きである。
ニュースクルーと一緒に天気予報用の映像を撮影中、
ふと見つけた「水鏡」に思わずカメラを向けた。
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風がひんやりと感じたこの日も、田園風景を前に
ああ、もう初夏だなあ、と思う。
やっぱり森と田園は財産なのだと実感。
【写真はいずれも信濃町大井で/21日撮影】