
【写真:長野市松代町の皆神山頂から見る北アルプス/29日】
一年の仕舞いの日。この一年で変わったこと、変わらなかったこと、
何かを境に変わりそうなこと、様々思い浮かべています。
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変わったと言えば、年末の帰省や里帰りが普通に行き来できること。
感染症禍の只中にあった数年前、気持ち塞ぎながら
この欄で借用した古い詩のことを思い出しています。
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太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
「雪」三好達治(1936/昭和11年 初出)
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街中も駅頭も善光寺門前も、ここ数日人で溢れ、
多くの太郎や次郎が家族と再会しているのでしょう。
年に数回の里帰りすら憚られたあの頃が、
遥か遠くのような気がします。
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【写真:長野市安茂里の戦争遺跡・海軍部地下壕からの中継/25日】
もうひとつ、「信州の戦後80年」という年間シリーズを終えた今、
これは終わることのない企画なのだと確信した年末でもありました。
年明けの「80年+1」へとさらに繋げていかなければと、
一年の取材手帳を読み返しながら思っています。
戦後80年、昭和100年、能登半島地震2年、様々な節目の年の瀬。
どうか穏やかな年末年始であるよう祈りつつ。









