伊東 秀一

11/08 馬と人の話②

生まれて初めて馬に触れ、
生まれて初めて馬の背に乗りました。
実際に乗ってみると、傍から見る以上に高いんです。


【乗馬体験中のツアー参加者/信濃町・5日】

「馬と一緒に森を歩く=マウンテンサファリ」体験ツアーの取材先で
私も乗馬を体験。これは役得でした。
            ✤
馬は人間の気持や感情を読み取れる賢い動物だといいます。
自然に触れる旅=エコツーリズムの新たなスタイルに、
その馬を活用できれば、というのが仕掛け人である
C.W.ニコルさん(信濃町在住・作家)の発想です。
            ✤
8歳の頃から馬が日常生活の中にいたというニコルさん。
彼が来日した昭和37(1962)年には、日本の田舎にも
まだたくさんの馬たちが暮らしていたと言います。
当時は日本人の暮らしの中にも馬がいたんですね。


【茶々丸(左)と雪丸(右)/信濃町・6日】

荷物を馬に背負ってもらうことで、人は身軽に野山を歩け、
車で旅するよりも、森をずっと身近に感じられる。
そんなスタイルの森歩きをニコルさんは提案しています。
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馬が隣りにいるだけで、何故だか不思議な安心感がある。
あれは何だったのかなあ?と思い返しながら
この原稿を書いています。
続きはまた次回に・・・・・・。

11/07 脳を鍛えましょう!

ちょっとご一緒に考えてみましょう。

【問】「いたくってもさ」の平仮名7文字を並べ替えて
    諺(ことわざ)にして下さい。
    条件は7文字全部を使うこと。

【正解】「くさってもたい」(腐っても鯛)
    意味:すぐれたものは多少状態が悪くなっても
       本来の価値は失われないこと。

 速く思いつけばそれに越したことはありませんが、
 時間がかかっても誰かとワイワイ楽しみながら答えを出す
 というのが、実は脳にとって良質な刺激になるんだそうです。
 いわゆる「脳トレ」というやつ。
             ✤  
日テレ系番組内で放送中の「カラダWEEK」に合わせて
「ゆうがたGet!」の「秀一のトクする3コマニュース」も
カラダにまつわるテーマでお送りしました。
今回のテーマは「脳」。
水曜レギュラーのマンモウ飯田さんはじめ、MC陣からも珍解答連発!
コーナー進行の私が“悶絶”するほどの15分間でした。

公立諏訪東京理科大の篠原菊紀教授(脳科学)によると
こうした脳トレは、楽しみながらやるのが効果的とのこと。
考える(脳を使う)ことで血流が増して脳は活性化、
筋肉と同様に、鍛えるほどに働きがよくなるのだそうです。
しかも嬉しいことに「年齢は問わず」!
齢(とし)を理由に諦めてはいけない、という
私自身へのエールにもなった今日の「3コマ」でした。
             ✤
日テレ系「カラダWEEK」は11日まで
「ゆうがたGet!」「Face」はじめ
テレビ信州各番組で放送中です。 

11/06 馬と人の話①

馬と人間との付き合いは8千年の昔にさかのぼるという。
両者の付き合いが疎遠になってどれほどの時間が経つのか。
「馬と人はパートナーになれる」とその人は言う。
「だって、かつてはパートナーだったのだから」



【2頭の馬が暮らす信濃町「アファンの森」】

その人=C.W.ニコルさんを、信濃町黒姫山麓に訪ねた。
ニコルさんは馬搬(ばはん)の復活を目指した取り組みを
数年前から地元・信濃町で続けている。
            ✤
かつて林業の場で伐採した材木を山から運び出すのには
馬が活躍していた。馬による運搬、だから馬搬と呼ぶ。
北海道を舞台にした映画で私も見たことがあるのだが、
以前は日本各地で馬搬は当たり前のように行われていた。
            ✤
だが、作業の機械化が進む中、次第に馬は使われなくなる。
伐採機械が搬入しやすく、かつ材木の運び出しに便利な
広い作業道を確保するため、多くの樹木が伐り倒された。
            ✤
もう一度、馬の役割を見直すことで森の再生は出来ないか。
馬と人のつながりを取り戻すことで、人と森のつながりも
取り戻せるのではないか、とニコルさんは考える。
            ✤
今回の取材で出会った馬(実に可愛いのだ!)の話、
森の話、もちろんニコルさんの話もお伝えしたい。
来週のニュースにも登場いただく予定だ。
(放送日程はまた後日お知らせします)
馬の可愛さも伝われば、と願っている。

11/02 哲学?テツガク?

取材用の資料の山と格闘していたら、
その中に哲学書の類が含まれていた。
で、それを拾い読みしていたら妙な思考が巡り始めてしまった。
暫しお付き合い願いたい。
           ✤
珈琲を飲んでいる時間は「日常」。
本を読んでいる時間は「非日常※」。
(※本は読む者を異世界へ連れて行ってくれるという意味で)
しからば、本を読みながら珈琲を飲む時間は、日常か?非日常か?
           ✤
珈琲の「お供」が本、なのか。
本の「お供」が珈琲、なのか。
           ✤
そう考えれば「珈琲をお供(=従)に本を読む(=主)」
という主従関係が成り立つように思う。
だとすれば、やはり読むことが主たる行為であるから
これは「非日常」ということになるのである。
           ✤
私のつぶやきにお付き合い頂き有難うございました。
で・・・あれ・・・、何の取材の準備だったんだっけ?

11/01 山頂を想う

お昼のニュースをスタンバイしていた午前11時過ぎ、
「東方連山で初冠雪を観測」との一報が入る。
東方連山とは長野市街地から東の方角を南北に連なる山並み
(=菅平から志賀高原一帯)の呼び名だ。
トップ項目のニュースに、急きょ情報カメラの生映像を挿入し、
うっすらと雪化粧した山頂一帯の様子をお伝えした。
              ✤
11月の声を聞けば、立冬を待たずして里も冬の気配が濃くなる。
標高の高い山であれば、なおさらのことだ。
              

【二ノ池付近から見上げる御嶽山頂方向/9月26日朝】

噴火から4年。御嶽山頂への入山規制が一時解除された日から
はや1か月以上が過ぎた。
岐阜県側の山小屋に泊まりながら、山頂とを往復した2日間。
一晩中荒れた激しい雨と風は、明け方「みぞれに変わってましたよ」
とは山小屋スタッフが教えてくれた。あの日、御嶽山頂一帯には
すでに冬が来ていたのだと思う。


【一瞬だけ見えた夕日と雲海/二ノ池付近から日本海側を望む】

風の音だけが聞こえていたあの山頂は、今はもう雪の中にある。
5人の行方不明者があのどこかにいることを忘れずに、
標高3067mの、長い長い冬を想う。