保育園が終わる時間、迎えに来た祖父の自転車が
私を乗せたまま家に向かわず街中のバス発着所の方へ
坂を下っていくと、それだけでワクワクしたのを思い出す。
向かう先は長野市内にあったデパートの屋上遊園地。
月に1度か、2か月に1度くらいだったろうか。
田舎暮らしの私にとって最高のご褒美だった。
きょうの「ゆうがたGet!every.」に登場した
昭和48年の長野丸光のモノクロ写真は、
遠い日の祖父の思い出が重なって見えた。
回る珈琲カップ、ミニゴーカート、スマートボール。
かつての屋上遊園地があったビルはすでになく、
今は老舗放送局の巨大なアンテナが街並みを見下ろしている。