道行く人たちがまぶしそうに見上げ、
散歩中の園児たちは指をさして声を上げる。
その視線の先には、青空を背に立つテレビ塔。

見慣れた鉄塔はいま、足場と防護フェンスに囲われ、
巨大なロゴマークを取り外す作業が行われている。
開局以来40余年、善光寺平を見下ろしながら
休みなく電波を送り出し続けるTSBのランドマークだが、
歳月による老朽化には抗えず、今回の取り外しとなった。

作業する人と比べてみると、ああこんなに巨大なロゴだったのかと。
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私が県外に就職した当時、長野新幹線(現・北陸新幹線)はまだ開通前。
在来線で帰省するたび、終着駅が近付くと車窓のはるか遠くに
長野の街明かりが見えてくる。その一角にぽつんと灯っていたのが
「TSB」の緑のロゴマークだった。
私にとってもある意味"故郷のランドマーク"。暫しの間、お別れである。
戸隠の森に囲まれた稽古場を訪ねるのは13年ぶり。2008年1月以来だ。
和太鼓奏者・佐藤健作さん。前回の取材時38歳だった彼は
この夏、51歳で東京2020オリンピックの閉会式を彩った。

「全身全霊で戦ってきた選手たちが周りにいるので、
これは僕も覚悟して演奏しようという気持になりました」
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閉会式から10日後の戸隠で語ってくれた佐藤さんは、
あの閉会式の演目も私たちのカメラの前で披露してくれた。
およそ1分半の曲は佐藤さん自身のオリジナルだ。

「(演奏を)見た人が、自分の中から湧き上がって先に進んでいける
ひとつの力になったらいいなと思って」
世界的和太鼓奏者があの場で伝えたかったという"太鼓の力"を、
テレビの前でもう一度感じて頂きたい。
9月3日(金)の「news every.」に、佐藤健作さんが登場です。
TSB社内の有志たちが隔週で集まる勉強会がある。
何を隠そう"飛行"少年少女が集うのだ(写真)。

小型無人機=ドローンの操縦講習。かくいう私もメンバーで、
きょうは有志7人が長野市郊外の山間で1時間余り愛機を飛ばした。
参加3度目の私は、飛ばすというより迷走といった方が正確だろう。
それでもいつか、身近な空から見下ろした空撮映像を、
自らの操縦で撮影したいと夢見る日々なのである。
★飛行ついでにちょっと番組のお知らせ★
今夜9時からの「金曜ロードショー」も飛行少年?の物語
あの『風立ちぬ』が登場します。
( 宮崎駿 原作・脚本・監督/2013年スタジオジブリ作品)
大空に憧れ、零戦を設計した実在の人物・堀越二郎が主人公。
私、スクリーンで3回見た作品ですが、今夜も見ます!
Yさんご家族とは20年来のお付き合いになる。
今年もまた、募金箱をお預かりしてきた。(写真)

Yさんは私とほぼ同年配。長年、車椅子で生活されている。
「24時間テレビ」には毎年、母上が車椅子を押して来場される。
だが昨年以降、コロナ禍に加え、ご高齢の母上の足元が厳しい、
とのことで、私が直接お預かりしてくるようになった。
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午後から降り出した小雨の中、TSB本社(長野市若里)には
傘を手にした人たちが募金を手にいらして下さる。
コロナ前に比べればチャリティバンク(募金受付け)の規模も
決して大きくはないが、善意は途切れることなく続いている。
✤
44回目となる「24時間テレビ」。
今年も本当にありがとうございます。
そして、宜しくお願いいたします。
仕事場のデスクに2通の郵便が届いていた。
1通は県内某自治体の首長からの残暑見舞い。
もう1通は拠点病院に勤務する感染症専門のドクターから。
地方自治や選挙の話、そして拡大する感染症禍について、
勉強不足の私が日頃から教えを乞うている2人の"先生"である。
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首長氏は、一気に増加基調に転じた新型コロナの感染者数を睨みながら、
毎日のように発表される大雨・土砂災害関連の警報にも神経をとがらす。

【写真:激しい雨に立ち往生する私の自転車/きょう午後・長野市】
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一方のドクター氏は、いっとき続いた猛暑の日に搬送されてくる
熱中症の発熱患者と、コロナの症状を見分けるのに苦労されたという。
かたや感染症と気象災害、かたや熱中症と感染症。
それぞれの立場で、いくつもの苦難と向き合っておられる。
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先日、取材でお会いした際の首長氏いわく、
「秋にまた国政選挙があるでしょ。今はもう2つの"災害"で
手一杯なんですよ、正直言って」
現状下でさらに負担が増えたなら、これを三重苦と呼んでいいものか。