2021/09/07 さよなら、ランドマーク

道行く人たちがまぶしそうに見上げ、

散歩中の園児たちは指をさして声を上げる。

その視線の先には、青空を背に立つテレビ塔。

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見慣れた鉄塔はいま、足場と防護フェンスに囲われ、

巨大なロゴマークを取り外す作業が行われている。

開局以来40余年、善光寺平を見下ろしながら

休みなく電波を送り出し続けるTSBのランドマークだが、

歳月による老朽化には抗えず、今回の取り外しとなった。

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作業する人と比べてみると、ああこんなに巨大なロゴだったのかと。

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私が県外に就職した当時、長野新幹線(現・北陸新幹線)はまだ開通前。

在来線で帰省するたび、終着駅が近付くと車窓のはるか遠くに

長野の街明かりが見えてくる。その一角にぽつんと灯っていたのが

「TSB」の緑のロゴマークだった。

私にとってもある意味"故郷のランドマーク"。暫しの間、お別れである。

2021/09/01 和太鼓×戸隠×五輪

戸隠の森に囲まれた稽古場を訪ねるのは13年ぶり。2008年1月以来だ。

和太鼓奏者・佐藤健作さん。前回の取材時38歳だった彼は

この夏、51歳で東京2020オリンピックの閉会式を彩った。

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「全身全霊で戦ってきた選手たちが周りにいるので、

 これは僕も覚悟して演奏しようという気持になりました」

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閉会式から10日後の戸隠で語ってくれた佐藤さんは、

あの閉会式の演目も私たちのカメラの前で披露してくれた。

およそ1分半の曲は佐藤さん自身のオリジナルだ。

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「(演奏を)見た人が、自分の中から湧き上がって先に進んでいける

 ひとつの力になったらいいなと思って」

世界的和太鼓奏者があの場で伝えたかったという"太鼓の力"を、

テレビの前でもう一度感じて頂きたい。

9月3日(金)の「news every.」に、佐藤健作さんが登場です。

2021/08/27 "飛行"少年たち

TSB社内の有志たちが隔週で集まる勉強会がある。

何を隠そう"飛行"少年少女が集うのだ(写真)。

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小型無人機=ドローンの操縦講習。かくいう私もメンバーで、

きょうは有志7人が長野市郊外の山間で1時間余り愛機を飛ばした。

参加3度目の私は、飛ばすというより迷走といった方が正確だろう。

それでもいつか、身近な空から見下ろした空撮映像を、

自らの操縦で撮影したいと夢見る日々なのである。

IMG_1032.jpg          ★飛行ついでにちょっと番組のお知らせ★

今夜9時からの「金曜ロードショー」も飛行少年?の物語

あの『風立ちぬ』が登場します。

( 宮崎駿 原作・脚本・監督/2013年スタジオジブリ作品)

大空に憧れ、零戦を設計した実在の人物・堀越二郎が主人公。

私、スクリーンで3回見た作品ですが、今夜も見ます!

2021/08/21 Yさんの募金箱

Yさんご家族とは20年来のお付き合いになる。

今年もまた、募金箱をお預かりしてきた。(写真)

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Yさんは私とほぼ同年配。長年、車椅子で生活されている。

「24時間テレビ」には毎年、母上が車椅子を押して来場される。

だが昨年以降、コロナ禍に加え、ご高齢の母上の足元が厳しい、

とのことで、私が直接お預かりしてくるようになった。

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午後から降り出した小雨の中、TSB本社(長野市若里)には

傘を手にした人たちが募金を手にいらして下さる。

コロナ前に比べればチャリティバンク(募金受付け)の規模も

決して大きくはないが、善意は途切れることなく続いている。

             ✤

44回目となる「24時間テレビ」。

今年も本当にありがとうございます。

そして、宜しくお願いいたします。

2021/08/20 二重、三重の・・・

仕事場のデスクに2通の郵便が届いていた。

1通は県内某自治体の首長からの残暑見舞い。

もう1通は拠点病院に勤務する感染症専門のドクターから。

地方自治や選挙の話、そして拡大する感染症禍について、

勉強不足の私が日頃から教えを乞うている2人の"先生"である。

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首長氏は、一気に増加基調に転じた新型コロナの感染者数を睨みながら、

毎日のように発表される大雨・土砂災害関連の警報にも神経をとがらす。

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【写真:激しい雨に立ち往生する私の自転車/きょう午後・長野市】

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一方のドクター氏は、いっとき続いた猛暑の日に搬送されてくる

熱中症の発熱患者と、コロナの症状を見分けるのに苦労されたという。

かたや感染症と気象災害、かたや熱中症と感染症。

それぞれの立場で、いくつもの苦難と向き合っておられる。  

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先日、取材でお会いした際の首長氏いわく、

「秋にまた国政選挙があるでしょ。今はもう2つの"災害"で

 手一杯なんですよ、正直言って」

現状下でさらに負担が増えたなら、これを三重苦と呼んでいいものか。

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