2021/07/01 ・・・してみた

検査キットを開封したら30分程度そのまま放置する。

試薬は10滴、唾液は4滴。

混ぜたら十分に撹拌(混ぜ合わせ)をする。

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初めての「新型コロナ簡易抗原検査」を自分でやってみた。

隣に置いた検査マニュアルを読みつつ、おっかなびっくりである。

この日は遠来のタレントさんと間近で接する仕事のため、

先方もこちらも、それぞれ検査を済ませてから合流するのだ。 

             ✤

試薬と撹拌した自分の唾液を、検査キットに3滴垂らし

待つこと数分・・・・・・。

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「C」の欄に赤いラインが出れば、キットが正常作動している証拠。

そして「T」の位置にもう一本ラインが現れた場合は陽性、

つまり感染を示す。

ワクチン接種が済むまでは、必要に応じてあと何度かこれを

やらねばならないのだろう。

             ✤

80代半ばになる母から先日「接種の予約が取れた」と連絡があった。

こうした検査をすることなく、日常が送れる日が待ち遠しい。

2021/06/25 この木、何の木?

番組の打合せと下見を兼ねて訪れた上田市塩田平。

その片隅で見つけた巨きな木が下の写真です。

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根元のベンチや背後の家並みと比べても高さ・幅ともに圧巻。

かなりの古木であることが伺えます。

あの大手電機メーカーグループのCMソングが

自然と耳の奥に聞こえてくるようです。

さて、この巨木。何の木でしょう?

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実は!樹下一面に散らばっていたのは、桑の実(写真)。

そう、これほど巨大な桑の木なんて見たことがありません。

             ✤

小学生の頃、学校帰りに道端の桑の実を摘んでは口に入れ、

帰宅後、祖父母に「またどっかで桑グミ食べてきたろ!」と叱られる。

口の周りがみごとに赤紫色に染まり、誰が見てもバレるはずです。 

ちょっとばかり懐かしさがこみ上げる風景でした。

             ✤

(この数日後、「この木なんの木」を作曲された小林亜星さんの

 訃報を知りました。なにか不思議なめぐり合わせです。)

2021/06/15 赤ペン先生の憂鬱

日々のニュース原稿に筆を入れるのと、実は勝手が違います。

今回は「新聞」原稿の話です。

            ✤

毎月第1木曜と第3木曜、読売新聞長野版に連載中の

アナウンサーコラム『マイチャン。な日々』。

齋藤沙弥香&鈴木恵理香の「news every.」キャスター2人が

交代で執筆を担当しています。

でもって、その原稿直し=赤ペン先生をしてるのが私なのです。

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写真は6月3日に既に掲載された鈴木アナの初稿に

直しを入れている時のもの。

放送はできるだけ「話し言葉に近く」を原則に

言葉を選び、表現を模索するわけですが、

新聞となると勝手が違います。

            ✤

話し言葉をそのまま活字にすると冗漫なニュアンスになったり、

放送ではあまり口にしない個人の意見を書く場合、

やわらかく表現したつもりが、逆に"当たり障りのない"

感想になってしまったりと、難しさを感じます。

            ✤

そんなわけで今週は、17日掲載予定の齋藤沙弥香アナの原稿を

鋭意手直し中なのですが。ん~、この1文が決まらない。

ねぇ齋藤、どうしよう?

2021/06/03 1周忌の森から

「本当に大きな支えのような人でした」

こう話すのは、私たちのリモート・インタビューに

答えて下さった女優の竹下景子さん。

去年春に亡くなった信濃町在住の作家、CWニコルさんの思い出と

森のこれからを「news every.」で語って頂いた。

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【新緑が淡い信濃町・アファンの森/5月14日撮影】

            ✤

ニコルさんと古くから親交のあった竹下さん。

「訪ねるたびにアファンの森が変わっていなあと感じながら、

 ニコルさんには本当に色々なことを教えてもらった。

 ああ、もっとたくさん伺っておけばよかったなと思って」

(竹下さん談)

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竹下景子さんが朗読する詩「森の祈り」をWebで拝見した。

「森の祈り」はニコルさんが遺した最後の言葉だという。

それが竹下さんの深く柔らかな声に乗って伝わってくる。

ぜひ皆さんにも視聴いただきたい一本だ。

(✤一般財団法人「C.W.ニコル・アファンの森財団」HPから視聴)

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5月半ば、取材クルーとともに森を訪ねた。

風と渓流の音、鳥の声しか聞こえない森を歩いていると、

ふっと木の陰からニコルさんが出てきそうな気配がある。

「ニコルは森になった、森に還ったと我々は思ってます」

案内してくれた財団スタッフのOさんが穏やかに笑った。

そうか、その辺にいるんですね、ニコルさん。

そう思うと、寂しさも少しばかりやわらぐ気がする。

2021/05/21 「介護」のない国から

当初の案は英字表記の「KAIGO」だったのだが、

見た目の分かり易さとシンプルさなどを理由に

「介護」という漢字表記にタイトルは落ち着いた。

①お年寄りと向き合う介護士ロフマンさん.jpg

車椅子のお年寄りと向き合う写真右側の男性が

主人公のロフマンさん。インドネシア出身の介護士だ。

13年前に来日、上田市の施設で働きながら学び、

日本の介護士資格を取得した。

だが、ほどなくして彼は信州を離れることになるのだが。

           ✤          

あす放送のドキュメンタリー「チャンネル4」は

13年間にわたる継続取材がかたちになった。

そこから見えてくるのは、海外の人材に頼らざるを得ない

日本の介護の現実。さらには、いつまで彼ら彼女たちに

頼り続けられるのかという、ある種のジレンマである。

③ロフマンさん(左)と2人の技能実習生.jpg 

「介護」という仕事も言葉も、ロフマンさんの国には存在しない。

そのことに改めて驚かされた。

私自身が老いる頃、この国に「制度としての介護」は残っているのか?

そんなことさえ考えさせられる。

           ✤         

●番組:「チャンネル4~ロフマンと介護」

●放送:5月22日(土)午前9:30~10:25

ナレーター:小山茉美

ディレクター:久和健一郎 

音効・MA:大沢しおり

プロデューサー:伊東秀一

●番組ホームページはこちら↓

https://www.tsb.jp/bangumi/ch4/

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