力士としての実力だけでなく、
多くの人を惹きつける茶目っ気と人柄は、
早くから"横綱級"と言われてきました。
そんな彼が取材カメラの前だけで見せた
苦悩とも孤独とも見てとれる微妙な表情。
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大関昇進を決めた御嶽海(木曽郡上松町出身)の
知られざる苦闘の7年間を、あすお届けします。
いつも笑顔の人ほど、人知れず涙している。
そんな言葉が思い出されます。
ナレーターは、経済ドキュメンタリーなどの
語りでもお馴染みの俳優・高川裕也さん。
テレビ信州独占映像も多数!ご注目下さい。
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■特別番組『大関 御嶽海』
■3月12日㈯ 午後3:00~放送
ナレーション :高川裕也
ディレクター :久和健一郎
プロデューサー:伊東秀一
「寒かったのは覚えていますけど、(体力的に)
きつかったかなあ?そっちは覚えてませんね」
事件当時34歳だった写真家は照れたように笑った。
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50年前の‟あの日"、どの場所にいましたか?
そのひと言を訊くため、稚拙に鉛筆を走らせ
1時間ほどかけて絵を描いてみた。
‟あの日"、催涙ガスと銃弾が飛び交た「あさま山荘」。
あの現場、あの瞬間に立ち会った人物を訪ねた。
50年という歳月を経た今、何を感じ、何を思うのか。
山荘に警官隊が突入した日から週明け2月28日で50年。
当日の「news every.」でお伝えする。
こんなタイトルを付けると、
豚のパイロットが操る紅色の飛行艇とか
世界的大怪盗の相方が使いこなす拳銃とか、
アニメ的発想ばかり浮かぶのは私だけでしょうか。
アナウンサーにとって「愛機」といえば、
実はストップウォッチのこと。
ニュース原稿やナレーションの長さを測り
映像の秒数に合わせる作業には不可欠の道具で、
1人1本必ず常備しているのです。
かくいう私のそれは、35年前に入社した前職場で
支給されたデジタル式のもの。
数か月前、内部の金具の接触が悪くなり
秒数を表示する液晶の数字が停まったままに。
何度か自力で分解していじってはみたものの、
やはり修理に出さないと無理かなぁ。
実は、私と同じ思いを味わっているのが
「news every.」の鈴木恵理香キャスター。
彼女の‟相棒"が故障してしまったのです。
たかが道具というなかれ、手に馴染んだ1本は
小さくても手放しがたいもの。
ストップウォッチをめぐる鈴木キャスターの顛末は
2月3日(木)の読売新聞長野版掲載のコラム
『マイチャン。な日々』で触れられています。
道具と時間にまつわる彼女の思いの一端が
垣間見えるはずです。
松本市の信州大学で私が受け持ってきた講義の
今年度最後のひとコマが、きょう終わった。
学年末の試験期間中というだけではない。
長野県に初の蔓延防止重点措置が出されていることもあり、
昼休みの学内にいつもの賑やかさはない。
昼食時は行列ができる学生食堂も、
利用者は数えることが出来るほど。
イベント告知の立て看板には「中止」の紙が貼られ、
サークル案内の掲示板も、チラシの枚数は少なめだ。
試験期間が終われば、大学はどこも長い春休みに入る。
「ようやく対面授業ができたと思ったんですが、
良い時期がこれほど短いとは・・・・・・」
長年教壇に立つベテランの先生がぽつりとこぼされた。
✤
希望の春という言葉を口にできるのはいつになるのか。
学生たちが書いてくれたレポートを鞄に仕舞いながら、
心の片隅で小さくつぶやいてみる。
「負けるな、あきらめるなよ、大学生!」
朝、出勤前に体温を測る。きのうより0.3度低め。
掃除機をかけ、パソコンで古い音源のピアノ・ソナタと
あいみょんの歌をしばし聴く。
あいみょん......いいですねぇ♪
日々増えゆくニュースの数字をノートにとりながら、
今やること、できることを、できる範囲で続ける。
きのうも、きょうも、出来ればあすも。