2024/10/01 仏と鬼のいる日々

政治もしくは政治報道の一寸先は闇......。

先週末の解説で衆議院解散総選挙の日程予測を

見事?に外してしまった私に弁解の機会が与えられた。

「臨時国会から衆院選までの日程解説やりません?」

けさ、出勤直後の私を呼びとめてくれたのが

報道フロアの鬼デスク、酒井龍人記者である。

ニュースは「新鮮で・分厚く・面白く」にこだわる

鬼の顔が仏に見えた朝であった。

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午後6時17分すぎ、私の生解説が始まった。

が、意外な鬼はここにいた!

キャスターの木下歌織が発した質問一発目。

「伊東さん、先週末の解説で10月投票はないって

 言い切ってましたが、なんで外れたんですかぁ?」

(-_-;) 直球、である。鬼は忖度などしない。

言い訳は極力短めにまとめたうえで、

27日投開票という「ほぼ確」日程の流れを

懇切丁寧に説明させてもらった。

これでまた外したら、鬼にも仏にも顔向けが出来ない。

2024/09/30 「闇」とお詫び

「石破さんは臨時国会で十分議論してから解散、

 国民に問うという考えを主張してきた人物」

「予算委員会も開いて新内閣の考え方をしっかり

 説明すべきという持論です」

「よって10月中の投票の可能性は消えました」

と私が解説したのはつい3日前の夕刻のこと。

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がしかし、きのう日曜夕方あたりから情勢は急転。

夜のテレビ各局は「10月27日投開票の方向」、

けさの朝刊各紙も「27日投開票 石破新総裁が方針」

と一面トップの大見出しで打ってきた。

           ✤

ここ2週間ほど報道番組と紙面に出来るだけ目を通し、

知り合いの政治関係者や選挙関係者に直接あたってもみた。

結果、石破さんって「丁寧かつ慎重」という印象を持ち

あの解説原稿を書き上げたのだが。

と、今更悔やんでも生放送は消しゴムが効かぬ世界。

申し訳ありません、見通しを外してしまいました。

           ✤

「ほら見ろ、言わんこっちゃない。政治の世界は

 一寸先は闇なんだからな。(政治報道は)怖いぞ」

学生時代、政治学の基本を叩きこんでもらった

優しくも厳しい恩師の言葉が思い浮かびます。

「闇」の一端を垣間見た週末でありました。

2024/09/24 「ゴジラ論」45分間

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わが報道制作フロアの片隅に鎮座する愛しきゴジラ様。

私たちの仕事を静かに眺めながら、実は深夜になると

社内を歩き回ってるのでは、と密かに空想するこの頃。

           ✤

『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督(松本市出身)と私が

特撮の過去と未来をテーマに語ったトークショー動画が

テレビ信州公式YouTubeで配信中です。

監督が偏愛?する怪獣キングギドラのことを

「三つ首の龍」と発言した私が監督の逆鱗に触れる場面など

実に45分間(編集後は40分)の語り尽くしです。

背景の上田市街地のジオラマも必見!

2024/09/23 彼岸過迄

いつの間にか、蝉の声が虫の声に代わっている。

ここ1週間ばかり、空にカメラを向けてみた。

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👆テレビ塔と入道雲。ほんの少し前は夕刻も酷暑続き。

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👆十五夜の月の出。朝夕が涼しくなり始めた頃か。

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👆午前5時20分、夜明けの吊るし雲。秋風が出てきた気配。

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものだと感心。

この体感、確かに暦どおりです。

2024/09/22 新米が来た日

「近所のスーパーに並び始めたので買いました」

「新米はまだ見てないなあ。そろそろ?」

こんな声が聞こえ始めた前回の3連休前。

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米処の東御、佐久、立科一帯を車でぐるりと回ってみた。

五郎兵衛米で知られる旧浅科村の農家に聞くと、

「これから刈って干すから、月末かな?店に出るのは」。

見事に首を垂れた稲穂は、その風景だけでも美味しそうだ。

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数日後、我が家にやってきた新米の袋には小諸産の文字があった。

人間が頂く前にまず大地と空に感謝せねばと、

台所の片隅のささやかな神棚に初炊きの新米を供える。

それにしても、あの米騒動は一体何だったんだろうか。

関東農政局に電話で問い合わせると、いわく

「前年が不作なら備蓄米を放出しますが、

 今回はそれには該当しないので」との答え。

猛暑や天災続きの昨今。もし同じ状況が繰り返されたなら、

その基準も考え直さないといけないのではないか。

そんな日が来ないことが一番ではあるのだが。

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