これって重複表現じゃないの!
そもそも黄昏(たそがれ)空は黄金色だから
この漢字をあててるんでしょ。
そんな批判を承知でこのタイトルをつけました。
だってホントに尋常でない黄色だったんです。



黄砂が飛来したきのうの夕刻、北安曇にいた私が
松川村と池田町から北アルプス方向を撮影した3枚です。
写真ではわかりずらいかもしれませんが、
肉眼では驚くほどの黄昏色で、重なった山並みも
まるで水墨画のようなグラデーションに。
気象予報士の鈴木智恵さんに訊くと
「もう徐々に黄砂は減ってはきていますが、
あすの朝までは残るかな」とのこと。
これほどの黄砂は私自身も記憶にありません。
今年だけの現象なのか、毎年こんな状態になるのか?
はてさて?
駆け寄ってきたのは私と同年輩だったろうか、
ひとりの小柄な女性だった。
献花台の横に立って警戒していた警察官の前に来ると
「(容疑者が)捕まったニュースを見ました。
有難うございました、本当にお疲れ様でした」
深々と頭を下げると小走りで立ち去った。
腕に「機動隊」の腕章をつけた制服の警察官も、
その後ろ姿に向かって極めて丁寧な黙礼を返していた。

容疑者逮捕の一報を受け、事件現場となった長野駅前で
市民にインタビュー取材していた日曜の出来事だった。
✤
事件後、街中で何台もすれ違うパトカーの車体には
「新潟県警」「警視庁」「千葉県警」などの文字が。
信号待ちをする時も、時折後ろに誰がいるのかを
振り返るような日々だった。

容疑者が逮捕されたから「安心・安全」が戻ったとは思えない。
福岡の事件も思い出しつつ、同様な事件がまたいつか
どこかで起こらないとは言い切れないのだろう。
✤
けさ、通り掛かった駅前の現場は、いつものように
バスを待つ人たちが静かに列をつくっていた。
週末ニュースの生中継企画が終わり、
ほぼ脱力状態だったきのうの土曜。
朝刊の1面に「冬至」の文字を見つけて
「あ、きょうだったか」と思い出し、
夜は家人が作ってくれたカボチャの煮物で
年の瀬を感じているうちに一日が暮れた。

きょうは降りしきる雪の中を徒歩で通勤し、
久し振りの日曜ニュース当番へ。
夕刻、薄暗くなり始めた窓からやまない雪を眺め、
あ、きのう写真撮っておけばよかった、と思いつく。
隣接する県立図書館の木々は真っ白である。
きょうを含めて今年も残り10日。
時が過ぎるのが速いのは、季節のせい?年齢のせい?
他人様から頂く旅のお土産というのは、
どんなささやかな物でも実に嬉しいものです。
先日、海外取材から帰国したYカメラマンが
「おう、これカナダ土産」
と言って手渡してくれたのがこれ(写真)。

おお、さすがカナダ。国旗のメイプルを象った容器が
なんとも粋ではありませんか。
✤
喜び勇んで自宅に持ち帰り、家人に見せたら
「あら、素敵なメイプルシロップ!さすがカナダね」
「え...?あ...?お...?ウイスキーじゃないの」
「んなわけないでしょ、ほら」
家人が指さす商品タグにはしっかり
メイプルシロップの文字が。
思い込みって怖いですねえ"(-""-)"
Yさん、有難うございます、貴重なものを。
ホントに感謝してるんですよ、ハイ。
あさって8日の真珠湾攻撃の日を前に、
スタートさせたニュースのシリーズ企画
『信州の戦後80年』。

初回は木下歌織キャスターが取材した「缶詰爆弾」。
終戦間際の伊那谷で、軍が子供たちに造らせた爆弾は
「ハハリユ」の暗号名で呼ばれていたという。
もし終戦が遅れていたら、手製爆弾が実戦で使われた
可能性もあったと戦争史の専門家は指摘する。
子供たちが「加害者」になっていたかもしれない、
そこに戦争の怖さがあると思う。
今、世界は「戦中」であるという事実も忘れずに、
あらためて「戦後」と向き合っていきます。