2022/02/25 あの日

「寒かったのは覚えていますけど、(体力的に)

 きつかったかなあ?そっちは覚えてませんね」

事件当時34歳だった写真家は照れたように笑った。

          ✤

50年前の‟あの日"、どの場所にいましたか?

そのひと言を訊くため、稚拙に鉛筆を走らせ

1時間ほどかけて絵を描いてみた。

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‟あの日"、催涙ガスと銃弾が飛び交た「あさま山荘」。

あの現場、あの瞬間に立ち会った人物を訪ねた。

50年という歳月を経た今、何を感じ、何を思うのか。

山荘に警官隊が突入した日から週明け2月28日で50年。

当日の「news every.」でお伝えする。

2022/01/31 馴染みの愛機

こんなタイトルを付けると、

豚のパイロットが操る紅色の飛行艇とか

世界的大怪盗の相方が使いこなす拳銃とか、

アニメ的発想ばかり浮かぶのは私だけでしょうか。

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アナウンサーにとって「愛機」といえば、

実はストップウォッチのこと。

ニュース原稿やナレーションの長さを測り

映像の秒数に合わせる作業には不可欠の道具で、

1人1本必ず常備しているのです。

かくいう私のそれは、35年前に入社した前職場で

支給されたデジタル式のもの。

数か月前、内部の金具の接触が悪くなり

秒数を表示する液晶の数字が停まったままに。

何度か自力で分解していじってはみたものの、

やはり修理に出さないと無理かなぁ。

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実は、私と同じ思いを味わっているのが

「news every.」の鈴木恵理香キャスター。

彼女の‟相棒"が故障してしまったのです。

たかが道具というなかれ、手に馴染んだ1本は

小さくても手放しがたいもの。

ストップウォッチをめぐる鈴木キャスターの顛末は

2月3日(木)の読売新聞長野版掲載のコラム

『マイチャン。な日々』で触れられています。

道具と時間にまつわる彼女の思いの一端が

垣間見えるはずです。

2022/01/28 キャンパスの風景

松本市の信州大学で私が受け持ってきた講義の

今年度最後のひとコマが、きょう終わった。

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学年末の試験期間中というだけではない。

長野県に初の蔓延防止重点措置が出されていることもあり、

昼休みの学内にいつもの賑やかさはない。

昼食時は行列ができる学生食堂も、

利用者は数えることが出来るほど。

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イベント告知の立て看板には「中止」の紙が貼られ、

サークル案内の掲示板も、チラシの枚数は少なめだ。

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試験期間が終われば、大学はどこも長い春休みに入る。

「ようやく対面授業ができたと思ったんですが、

 良い時期がこれほど短いとは・・・・・・」

長年教壇に立つベテランの先生がぽつりとこぼされた。

           ✤

希望の春という言葉を口にできるのはいつになるのか。

学生たちが書いてくれたレポートを鞄に仕舞いながら、

心の片隅で小さくつぶやいてみる。

「負けるな、あきらめるなよ、大学生!」

2022/01/26 普通ということ

朝、出勤前に体温を測る。きのうより0.3度低め。

掃除機をかけ、パソコンで古い音源のピアノ・ソナタと

あいみょんの歌をしばし聴く。

あいみょん......いいですねぇ♪

日々増えゆくニュースの数字をノートにとりながら、

今やること、できることを、できる範囲で続ける。

きのうも、きょうも、出来ればあすも。

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2021/12/27 牛をめぐる‟論"

産地直売の野菜や果物を買うのが好きで、

家人とよくあちこちを巡ります。

農産品の良さが、ある種の直球で伝わってくる、

そんな場所がこの産直だと感じます。

でも、これが食肉となるとそうはいきません。

衛生・安全基準に基づいて都道府県が許可した施設以外では

家畜を肉にする加工・処理が認められていないからです。

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その必須施設である食肉処理場が閉鎖された地域では、

地元畜産農家が牛の出荷先に苦慮しています。

「後継者もいないし、牛の行き先まで無くなった」

そんな農家のつぶやきから、この企画取材は始まりました。

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取材先は長野県内に留まらず、真夏の古都・京都へ。

そこでは地元京都産の牛肉に匹敵する高い評価が

「信州牛」に与えられていました。

そこから見えてきたのは信州の牛肉・食肉をめぐる

内外の「評価差」と「公と民」の関り方でした。

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【写真=京都府亀岡市の牛舎を取材中のスタッフ】

            ✤

今年最後の「news every.」(きょう午後6:15~)は

肉牛をめぐる議論の一端を大型特集でお伝えする予定。

知られざる食肉の現場と、信州自慢のブランド牛肉を支える

課題が見えてくるはずです。

この「牛をめぐる議論」、皆さんも是非考えてみて下さい。

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