2022/08/08 持ち主のために...

この半年ばかり、身の回りで「故障」が続いてまして。

14万km走った愛車が年明けに高速道で動かなくなり、

キーホルダーに付けていたヒスイ(石)のお守りが割れ、

先月には、30年近く居間で時を刻み続けた柱時計が

停まってしまったのです。

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思い返せば、私が小学生の頃に古い居間の柱に掛っていたもので、

結婚を機に、実家の物置で眠っていたのをもらいうけ

我が家で使い続けてきました。         

祖父が生前、欠かすことなく毎月ねじを巻いていた姿が

思い出されます。

            ✤

その柱時計のことを、白馬村のヒスイ職人さんに話したら、

「それはきっと、持ち主を守るために何か悪いものを

 引きうけてくれたんだと思いますよ。

 長く使っているモノほど、そうなんでしょうね」

            ✤

ちょっと胸が熱くなった気がしました。

今度の休み、時計屋さんに持って行ってみよう。

直るといいのだけれど......。

2022/08/04 ちょっと寂しかった話

松本市の信州大学で私が受けもってきた前期講義が終わった。

先週までの計15コマ。正直、あっという間でもあった。

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【鈴木恵理香キャスターがゲストの‟キャスター論"で】

 =写真提供:信州大学全学教育機構

            ✤

若い人たちと対面で直接語り合い、意見を交じえる。

普段カメラに向かって語る時間の多い私たちには、

新鮮でもあり、貴重な時間でもある。しかも3年ぶり。

            ✤

14コマまで順調に来ていた先月末、コロナ対策を理由に

最後の1コマだけが遠隔(リモート)になってしまった。

私の顔も声も教室のスクリーンには映っているはずだが、

いつもの学生たちの顔はこちらからは見えない。

相手が見えない寂しさを、改めて感じた最後の授業。

夏休みが明けた後期は、さてどうなっているだろう?

2022/07/13 ちょっと高めの日々

参議院選挙の熱が少しばかり冷め、

世の中が落ち着くかと思ったのもつかの間。

新型コロナの新規感染者数が、大都市圏にやや遅れて

長野県内でも急増してきた。

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連日の真夏日(時々猛暑日)が続く中、ふと気づいた。

毎朝の検温の数値がちょっと高めの日が続いている。

本来の平熱に比べると+0.5~0.7℃といった程度なのだが。

不安のさなか、折しもスタジオ解説をお願いした

ゲストの救急医の先生がその理由を教えて下さった。

            ✤

「人間の体表温度は外気温にとても左右されます。

 暑い環境にいれば体表温度も高くなるんです」

「私たちが体温計で測るのはまさに体表温度なんです。

 だからあまり神経質にならないように」

            ✤

少しばかり安心した私。とはいえ、この猛暑が続く限り

私の体温も「ちょっと高め」のままということか。

せめてもうちょっと涼しくなってくれないかな💦

 

2022/06/28 どっちもアツいか?

こんなに早く梅雨が明けるとは思いませんでした。

6月なのにこの暑さ、ずっと続くんでしょうか。

参院選が公示され、きょうで一週間が経ちました。

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【候補の第一声に集まった人たち/22日朝・長野駅前で】

            ✤

猛暑というより酷暑の中、政見を訴える候補の演説を

何度か街頭で聴いてきました。

ウクライナの戦況が日本の有権者の選択にどう影響するか?

次から次へと上がる物価対策を、各党はどう考えるのか?

感染者が減り続けるコロナの対策は、この先どう変えていく?

どれも私たちの今の生活に直結したものばかり。

            ✤

考えながら耳を傾ければ、問いたい事は尽きない気がします。

暑さの中の選挙戦、議論も思考も熱くなって欲しいのですが。

2022/06/14 Kさんの祇園祭

日曜の朝、ちょっと頑張って早起きし、

軍手と雨合羽を羽織って通りへ出る。

山車(だし)の通り道となる町内に

ご近所さんと一緒にテントを張り、

会所(かいしょ)と呼ばれる休憩所をこしらえる。

実に3年ぶりとなる「ながの祇園祭」だった。

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【善光寺への坂道を登る山車/12日午前・長野市大門町付近】

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山車の上から音曲に乗せて披露される踊りを見ながら、

隣にいるKさんが、ほんの少し涙ぐんでおられた。

数年前にご主人を亡くされ、今は一人ぐらし。

「良かった、またお祭りが見られるようになって。

 主人が見たらもう大喜びだったでしょうに」

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ご近所さんに声をかけられ、話は弾んでいた。

「来年もきっと出来ますよ。また待ちましょう」

善光寺への坂道をゆっくり登っていく山車の背を、

Kさんはいつまでも見送っていた。

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